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まだまだ暑いですね

おはようございます、劇団員のハルトです。 この青い月手帖とは、劇団員の好きな作品を紹介し、「好き」を皆で共有していこうという趣旨のもと、開いたページです。 劇団員の紹介、また私たちの青やたくさんの色、好きを皆さまに知って頂けたら幸いと思ってます。 初回となる今回は、私が多崎礼さんが書かれた小説「煌夜祭」を紹介します。 この小説は、2006年第二回C★NOVELS大賞を受賞した作品です。 死を招く酸の海に浮かぶ十八諸島、その島を巡り、物語を伝える語り部。彼らが、人を食う魔物にまつわる話を冬至の晩に語り明かす煌夜祭。 冬至の晩に、ある島で出会った2人の語り部、彼らが語る話をオムニバス形式で読んでいきます。 彼らが語るお話は、愛のために島を沈めた女性や魔物を救おうとした子供、革命を目指した王子と火焔の魔術師の話など、決して楽しい物語ではありません。むしろ、誤ちと葛藤に満ちていますが、読みすすめていくと一つ一つの話達がどんどんと繋がっていき、最後にはとても美しい景色が心に広がります。 他の魔物に食べられなければ死ねない魔物の存在理由、「すべてのことには意味がある」作中で話されるこの言葉が強く胸を打つ、受け継ぐことの大事さと意味を知る作品です。 読み終えた時は、思わず放心してしまいました。私は、火焔の魔術師に家族を焼き殺され、全部を知ってからも魔術師を許さなかった少年が強さが好きです。 では、また。

ハルト

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